2018年6月21日木曜日

ひとりごと

人が死んだり大きな怪我したり行方不明になったり。

これって、悲しいことだが、私たちの日常に当たり前に存在することだ。

別に山に行かなくても。

山で遭難事故があるたびに山に登るという行為自体が『悪』のように感じられてしまう取り上げ方を度々目にする。

中にはホントなめてるやつもいるのは確かなことだがそんな奴はほんの一部だ。
一般的な社会にだってなナメ奴はいる。

しっかりと準備していても悲しいことだが不慮の事故はある。

もちろん。それは、山じゃなくても。



趣味にはいろんなものがある。

山だけでも、ハイキングに始まり登山、クライミング、スキーだってそうだ。
海のレジャーもたくさんあって夏になると度々ニュースで事故があったことを知る。

車やバイクでドライブ、ツーリングしたって、もちろん事故に遭う可能性はある。

ゴルフに行ったって、ひょっとしたら誰かの打ったボールが頭にあったって死んじゃうかもしれない?

家にいたって階段から滑落して怪我することもあるかもしれない。

ともかく、私が言いたいことは別に山じゃなくても事故は起こるということで。


山のことを何も知ら無い人が山に行く行為自体を危険と言い。否定する。
私はこの事実が本当に面白くない。

確かに他の趣味と比べるとリスクは大きいかもしれ無い。
しかし、他の趣味には無いほどリスク管理をしていることも事実なのである。


真剣に山に取り組んでいる奴ほど、しっかりとした計画で山に入る。

世間が思っているほど山男はメンタルが強くはないのだ。

それゆえに、周到な計画。心と身体そして装備の準備を怠らない。
そうしないとビビって山に入れないのだ。

なんの準備もせず山に入れる奴はただ無知なだけ。山の怖さを知らないだけだ。
小さな子供と一緒で何も知らないからやってしまうのだ。

山の事故もここ最近の登山者の増加とともに増えている。

数年前からの登山ブームでハイキングや山登りを楽しむ人が増え、その中からアルパインに惹かれ登攀を含むような山行に憧れる人もここ最近増えだした。

岩場に行っても人が増えていることを実感する。

少し有名な本チャンルートに行っても信じられないような人、パーティーを目にすることもしばしば。

人が増えれば問題も増える。
これは、ごくごく自然で仕方のないこと。

もう一つ、私は最近の登山者の事故の原因の一つにSNSが大きく関わっている気がする。

昔はその場所へ行かなければ分からなかったことが、最近はSNS等で詳細な情報が簡単に手に入る。しかもリアルタイムに近い情報が。

それは登山者にとってとても有意義な情報だ。
もちろん私も活用させてもらっている。

ただし、その情報は発信者の主観が大きく入る。
ガイドブックの情報より簡単だった。とか、ぜんぜんたいしたことなかったとか。
その情報の発信者にとってはそうだったかもしれないが、それは個人個人の力の差によってもちろん変わってきてしまう。自分の実力を履き違え軽い気持ちで入山すれば遭難リスクが上がってしまうことは誰にでもわかることだ。

山登りで大切なことは己を知り、自然に敬意を払い、山に真摯にむかうこと。

私自身が実践できているかと問われれば自信を持って答えられるほどではない。

ただ、そうでありたいとは思い続けてはいる。

自分の起こしてしまった事故で周りの人たちに迷惑をかけないようにしたい。
多くの登山者が世の中からの悪者にされないように。

だらだらと、まとまりのない文章になってしまったが
山が好きな人が山で死んだらいけない。遊びで死んではいけない。

楽しい山にするために楽しんで努力をして欲しい。

もちろん私もそうでありたい。

なーんてね。


































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